【大阪・兵庫】自分だけのお気に入りの本に出会える!「こども本の森 中之島」「こども本の森 神戸」
大阪中之島と神戸にオープンした、こどものための図書館「こども本の森」。あらゆるジャンルの子ども向けの本が集められていますが、赤ちゃんから大人まで、幅広い世代で自分の「お気に入りの本」に必ず出会える図書館だと思います。安藤忠雄さん設計の建物も魅力たっぷり。中之島、神戸、それぞれの様子や予約方法や楽しみ方をご紹介します!
目次
1. こども本の森って?
こどもたちに多様な本を手にとってもらい、無限の創造力や好奇心を育んでほしい。自発的に本の中の言葉や感情、アイデアに触れ、世界には自分と違う人や暮らしが在ることを知ってほしい。
そんな想いでつくられたのが「こども本の森」です。
関西にあるのは、大阪の中之島、そして神戸の二カ所。
本を借りて帰ることはできませんが、自由に手に取り、好きな場所で気の向くまま本との出会いを楽しむことができます。
中に入ると、足元から天井まで壁一面が本棚になった、まさに『本の森』。乳幼児から楽しめる絵本や図鑑、童話、児童文学、小説、芸術書などさまざまなジャンルの本がテーマ別に、壁一面に並んでいます。
本棚の5段目より上の本は表紙が見えるように並べられています。まだ文字が読めなくても、すべてのこどもたちが表紙を見て、「あの本が読んでみたい!」と興味を持てるように工夫されています。
上にある本は、同じ本が下段に用意されているので自由に手に取ることができます。
赤ちゃんから学生さん、大人まで、幅広い層が楽しむことができる、誰もがお気に入りの一冊で出会うことができる図書館だと思います。
2. こども本の森 大阪中之島
大阪の中之島。公会堂近く、堂島川沿いに「こども本の森 中之島」があります。
入口のテラスには大きな青いりんごがあります。建物の寄附者である建築家・安藤忠雄さんのオブジェで、『目指すは甘く実った赤リンゴではなく、未熟で酸っぱくとも明日への希望へ満ち溢れた青りんごの精神』との願いが込められているそうです。
立体的な通路の配置が面白い。いろんな角度から本を眺めることができます。
本の中一文が立体文字になって浮かぶ『言葉の彫刻』が印象的。子どもたちの視界に言葉を滑り込ませ、一文が持つ魅力で、読み始めるきっかけをつくりたいとの想いで表現されているそうです。
コンクリート造りの円筒の空間「休憩室」では、子どもたちの本への興味の入口になるような映像作品が上映されていて、こちらもつい見入ってしまいます。子どもたちは声が響くのが楽しいみたい(笑
机や椅子も用意されていますが、階段など好きな場所で読書を楽しむことができるのも面白いなと思います。
▶︎アクセス:
・京阪中之島線「なにわ橋駅」3号出口すぐ
・地下鉄御堂筋線/京阪「淀屋橋駅」1号出口から徒歩約5分
・地下鉄堺筋線/京阪本線「北浜駅」26号出口から徒歩約5分
▶︎開館時間:午前9時30分~午後5時
▶︎休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は開館し、翌平日は休館)
▶︎入館料:無料
▶︎駐車場あり。授乳室、オムツ替え台、トイレ、こども用トイレあり。
・入館予約について
・1回90分間の利用で、各回事前予約100名+予約なし30名の入れ替え制。2歳未満は予約なしの入場ができます。(2022.7現在)
・公式サイトの予約カレンダーから希望日時を入力し、事前予約することができます。来館日の14日前の午前10時から予約スタート。
・特に土日祝日は予約が埋まりやすいので、予約開始当日を狙う、もしくは希望日の数日前〜当日に予約カレンダーを確認するとキャンセル空きが出ていることが多いのでそこも狙い目です。
3. こども本の森 神戸
JR、阪急三宮駅から港の方向に15分ほど、東遊園地という公園内に「こども本の森 神戸」があります。
中之島のこども本の森と比べると規模は小さめ。ですが、メインの階段や立体的な通路のデザイン、雰囲気はよく似ています。館内だけでなく、外のデッキで読書を楽しむこともできます。
こちらにも安藤忠雄さんが「青春のシンボル」としてデザインされた青りんごのオブジェが。
神戸の地理や歴史などを知ることができる、神戸らしいコーナーも!
コンクリート造りの円筒の空間「休憩室」には椅子が並べられています。中之島のように映像が流れませんが、天窓から降り注ぐ光が美しく、静かに本と向き合える空間です。
「こども本の森 神戸」のスツールや、本棚のテーマを示す看板には、神戸の六甲山に生えていた木々など地元産の木材資源が使用されています。神戸で生まれ育った私としてはとても嬉しくなる空間です。
▶︎アクセス:
JR三ノ宮駅 西口より徒歩13分
阪急神戸三宮駅 東口・西口より徒歩13分
▶︎開館時間:午前9時30分~午後5時
▶︎休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は開館し、翌平日は休館)
▶︎入館料:無料
▶︎授乳室、オムツ替え台、トイレ、こども用トイレあり。
・入館予約について
・1回90分間の利用で、各回事前予約120名の入れ替え制。(2022.7現在)
・平日のみ、予約に空きがある場合は事前予約なしでも当日入館可能
・公式サイトの予約ページにて、抽選予約制(予約申込期間は予約ページで要確認)。抽選期間が終わっても、キャンセル空きが出るので、予約カレンダーの「先着受付中」のボタンをクリックして予約が可能です。
・土日は予約が埋まりやすいので、抽選を申し込みましょう。平日は空きが多いので、抽選に外れたり間に合わなくても、「先着受付」で予約がとりやすいです。
4. こども本の森の楽しみ方
▶︎表紙から受ける印象でまずは手にとってみる!
表紙の絵、タイトルを見て面白そう!と思った本、気になった本、子どもが興味をもったら手にとってみよう。新しい出会いが待っています。
▶︎椅子じゃないところに座って本を読んでみる!
椅子も用意されていますが、あえて本棚の隙間、階段に座ってみるのもおすすめ。本に囲まれた非日常感にワクワクします。大きな階段のうち、どこに座ってもいい!という自由が子どもも嬉しいみたい。
▶︎気になった本はタイトルをメモして帰る!
普段行く本屋さんには子ども向けの本はここまで揃っていません。初めて見る本も多く、これ面白いな〜!もっとよく読みたい!と思う本にたくさん出会えます。そんなときは忘れないようにスマホのメモ帳に書いておくといいですよ♪
息子は日頃本を読むのが好きな方ではないのですが、それでもここに行くと次々に本に手をのばし、時間ギリギリまで読書を楽しんでいました。本が好きなお子さんも、そうでないお子さんも、本の森の中から、自分だけのお気に入りの一冊がきっと見つかるはず。
入場無料、暑さや雨など天候に左右されない屋内、というのも嬉しいスポット。
お子さんと一緒にお出かけしてみてはいかがでしょうか♪